アリアの覚書

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ノーベル文学賞受賞予想 使用問題

1.ヨーロッパ周遊から帰国するとソモサ打倒の運動に参加し、1979年に成立したサンディニスタ政権では文科相をつとめるなど政治にも積極的に関わった、ソレンチナーメ群島での宗教的共同体建設の試みで知られるニカラグアの詩人は誰?[1925]

2.1995年の『緩やかさ』以降は執筆言語をフランス語とし、最近でも2014年に『無意味の祝祭』を発表するなど活動を続ける、1984年に著した代表作『存在の耐えられない軽さ』で知られるチェコの作家は誰?[1925]

3.11世紀の盲目の詩人マアーリとアルチュール・ランボーの影響のもと、アラビア詩の伝統に囚われない清新な作風の詩を書いてきた、本名をアリー・アフメド・サイード・アスバールというシリアの詩人は誰?[1930]

4.代表作の一つ『血と暴力の国』は『ノーカントリー』として映画化されており、また『悪の法則』といった作品では映画脚本も手がけている、『すべての美しい馬』に始まる「国境三部作」や『ザ・ロード』といった作品を著しているアメリカの小説家は誰?[1933]

5.1993年の『異境』(原題:Remembering Babylon)はフェミナ賞など色々受賞して日本語訳もされた、『An Imaginary Life』『Johnno』といった作品で知られるオーストラリアの小説家・詩人は誰?[1934]

6.『死者の軍隊の将軍』がフランス語訳されると国際的評価を得た、『誰がドルンチナを連れ戻したか』『夢宮殿』などを代表作とし、2005年には第1回国際ブッカー賞を受賞したアルバニア出身の作家は誰?[1936]

7.1970年代後半から農村での民衆演劇運動を指導し、これが反体制的であるとして一時拘禁された、英語で著した小説『泣くな、わが子よ』や、キクユ語で著した戯曲『したい時に結婚するわ』などの作品で知られるケニアの作家は誰?[1938]

8.ユーゴスラビアからの移住者であり、Ivan V. Lalićなどの東欧の詩人たちの作品を多く英訳している、『コーネルの箱』『世界は終わらない』などの作品で知られるアメリカの詩人は誰?[1938]

9.今年(2019年)のエルサレム賞を受賞。「名前に文豪が2人も入っている」と冗談まじりに紹介されることもある、『オン・ボクシング』や、ジェフリー・ダーマーを題材にした『生ける屍』といった作品で知られるアメリカの小説家は誰?[1938]

10.はじめは研究者として出発し、大学でドイツ文学を講じる傍ら『オーストリア文学とハプスブルク神話』などの著書をものした、『もうひとつの海』『ドナウ』といった小説で知られるイタリアの作家は誰?[1939]

11.フェミニズム等に立脚した批評活動でも知られ、カナダ文学の鍵を「サバイバル」にみた評論集『サバイバル』は重要である、『昏き目の暗殺者』『またの名をグレイス』『侍女の物語』といった作品で知られるカナダの作家は誰?[1939]

12.娘のパウラを失った体験をもとにしたノンフィクション『パウラ、水泡なすもろき命』を1994年に発表したのちしばらく執筆活動を中止したが、最近でも2018年に『日本人の恋びと』を著すなど精力的な活動を続ける、『ゾロ』『精霊たちの家』などの小説で知られ、某有名大統領とも血縁があるチリの作家は誰?[1942]

13.自らのユダヤ系という出自に取り組んだファミリー・ストーリー『ある一族の物語の終わり』がおそらく唯一の日本語訳となっている、冷戦期は当局に睨まれつつ、『回想の書』で国際的評価を確立したハンガリーの作家は誰?[1942]

14.ヴィム・ヴェンダースとのタッグでも知られ、自身の作品の映画化や『ベルリン・天使の詩』では脚本をつとめている、『幸せではないが、もういい』や、初期の代表作『不安:ペナルティキックを受けるゴールキーパーの』『観客罵倒』で知られるオーストリアの作家は誰?[1942]

15.2001年、『クコツキイの症例』によってロシア・ブッカー賞を女性として初めて受賞した、2004年の『心を込めて、あなたのリューリク』以降「もう長編は書かない」と宣言したが、『ソーネチカ』『メディアとその子供たち』といった初期長編の評価は高いロシアの作家は誰?[1943]

16.1974年から81年までポール・オースターと結婚していたこともある、『ほとんど記憶のない女』『話の終わり』『サミュエル・ジョンソンが怒っている』『分解する』などのユニークな小説で知られるアメリカの作家は誰?[1947]

17.作詞家としての出自や作品の世界的なヒットから「文学のポップスター」と称されることもある、『ベロニカは死ぬことにした』『星の巡礼』『アルケミスト』といった小説で知られるブラジルの作家は誰?[1947]

18.1990年代に著した『ヴァーチャル・ライト』『あいどる』『フューチャーマチック』の「橋」三部作など、多くの作品で日本を舞台に設定している、ブルース・スターリングとの共作『ディファレンス・エンジン』や、『ニューロマンサー』に始まる「電脳三部作」で知られるアメリカのSF作家は誰?[1948]

19.ジョン・ヴァーリイやマイクル・ビショップとともにレイバー・デイ・グループの一員に数えられる、『星の光、今は遠く』や、『ゲーム・オブ・スローンズ』としてドラマ化された『氷と炎の歌』シリーズで知られるアメリカのSF/ファンタジー作家は誰?[1948]

20.カルロス・フエンテスの作品の中で「ノーベル賞をとる最初のアルゼンチン人だ」と登場人物に評されている、「マオとレーニン」「試練」などが収められた『文学会議』や、『わたしの物語』といった作品が邦訳されているアルゼンチンの作家は誰?[1949]

21.評論『Eros the Bittersweet』も評価が高い、サッフォーなどのギリシャ文学に影響を受けた詩風で知られ、今年(2019年)のナイサーオッズではトップに選ばれているカナダの詩人は誰?[1950]

22.スターンの『トリストラム・シャンディ』のスペイン語訳も評価が高い、ウェイン・ワン監督の映画の原作となった『女が眠る時』や、『白い心臓』『執着』といった小説で知られるスペインの小説家は誰?[1951]

23.石牟礼道子、バオ・ニンとともにアジアの作家として『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』に作品が収められている、その収録作である『暗夜』や、『黄泥街』といった作品で知られる中国の作家は誰?[1953]

24.邦訳は早稲田みかによる『北は山、南は湖、西は道、東は川』がおそらく唯一である、同郷の映画監督タル・ベーラによって映画化された『ニーチェの馬』『サタンタンゴ』といった作品で知られるハンガリーの作家は誰?[1954]

25.「ブルージーンズ世代」の旗手として活躍しており、『ルーマニアポストモダン』といった評論も著している、叙事詩『レヴァント』や短編集『ぼくらが女性を愛する理由』で知られるルーマニアの作家は誰?[1956]

26.代表作の一つ『スザンナ』ではイプセンの妻を題材にしており、「ヘンリク・イプセンの再来」との評価も受けている、『眠れ、よい子よ』『ある夏の一日』『だれか、来る』といった戯曲で知られるノルウェーの劇作家は誰?[1959]

27.1982年以降ドイツでの暮らしを続け、執筆活動もドイツ語と日本語の両方で高い評価を受ける、英訳が全米図書賞を受賞した『献灯使』や、『雪の練習生』『地球にちりばめられて』といった作品で知られる作家は誰?[1960]

28.『中国では書けない中国の話』『ほんとうの中国の話をしよう』といったエッセイは中国で発禁処分を受けているが海外での評価は高い、『兄弟』『血を売る男』『活きる』といった小説で知られる中国の作家は誰?[1960]

29.これまでに『プラヴィェクとその他の時代』『昼の家、夜の家』でニケ賞の候補となっており、同賞および昨年(2018年)のブッカー国際賞を『逃亡派』で受賞したポーランドの作家は誰?[1962]

30.ソウル芸術大学の文芸創作科で教授をつとめる、最近翻訳された『すべての、白いものたちの』や、日本で「新しい韓国文学シリーズ」の第1作として刊行された『菜食主義者』などの小説で知られる韓国の作家は誰?[1970]

 

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1.エルネスト・カルデナル
2.ミラン・クンデラ
3.アドニス
4.コーマック・マッカーシー
5.デイヴィッド・マルーフ
6.イスマイル・カダレ
7.グギ・ワ・ジオンゴ
8.チャールズ・シミック
9.ジョイス・キャロル・オーツ
10.クラウディオ・マグリス
11.マーガレット・アトウッド
12.イサベル・アジェンデ
13.ナーダシュ・ペーテル
14.ペーター・ハントケ
15.リュドミラ・ウリツカヤ
16.リディア・デイヴィス
17.パウロ・コエーリョ
18.ウィリアム・ギブスン
19.ジョージ・R・R・マーティン
20.セサル・アイラ
21.アン・カーソン
22.ハビエル・マリアス
23.残雪(ざん・せつ)
24.クラスナホルカイ・ラースロー
25.ミルチャ・カルタレス
26.ヨン・フォッセ
27.多和田葉子
28.余華(ユイ・ホア)
29.オルガ・トカルチュク
30.韓江(ハン・ガン)

 

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名前と『存在の〜』は知られていそうなクンデラは語り口がとても面白い。イスマイル・カダレ、ミルチャ・カルタレスク、多和田葉子とかは専門に近く、ウィリアム・ギブスンは願望。ジョージ・R・R・マーティンはある書評サイトでオッズに載っていてこれはと思ったので今後数年に期待が持てるかも。チャールズ・シミック柴田元幸御大の授業に出てきたので驚き。アン・カーソンはそんなに一般読者向けでもないみたいだが果たして。トマス・ピンチョンとかは別に入れなかったけどどうなんでしょう(ついでに入れなかった人の話をすると高銀とかはどういう扱いになるのだろう。逆にアディーチェとかは若いけれどどうか)。ハン・ガンももうすぐ50ですってね。
それにしても全然関係ない話をすると翻訳を読むのも楽しいもので、やはり翻訳者にも個性はあるわけです。良い文学とはこうだみたいなことを言う人も最近は少ないですが良い翻訳とはこうだみたいなことをナイーブに言ってしまう人は今でもいますよね。リディア・デイヴィスニコルソン・ベイカーに出会わせてくれた岸本佐知子さんは素晴らしい方です。