アリアの覚書

Twitterに投げるには長いことを書きます

abcについて、多少

abcの壇上でそれなりに活動したこともあり、普段は書かない長文の振り返りでも書こうかとも思ったのが一昨日のことでしたが、いざ書き出してみればまともに壇上であったことを記せないばかりかあまりに些細な不満をいちいち取り上げるような文章しか生まれてこないという結果に終わり、そもそも形式を間違えていたのだろうと思い、より正しいものをと思って今これを書いている次第です。

およそ一年ほど前、靭帯さんにabc the16thの壇上へ連れていったもらった記憶は非常に印象深いのですが、その前に見た出来事にひとつ取り上げておくべき印象があります。壇上へ上がる人は上手近くの座席で待機をするのでしたが、そのときにその席、間近で眺めたのは決勝のタイムレース第3セットでした。今回主に書きたいのはこのタイムレース第3セット……の後に続く第3セットでの敗退者へのインタヴューについてです。言いたいことは単純であの時間がabcの中で一番好きなんですよね。決勝という舞台への閉じかけた扉を目前にしながらもつい先ほどそれは閉ざされ、届かなかったという実感としかしここまで来たという実感、少し前までの苛烈な勝負(第3セットは第1セットや第2セットと比べてもかなり激しいぶつかり合いの印象があるでしょう)の熱がまだ会場を包んでいるという状況。その中で心境を静かに語るalocasiaさんとじゅげむさんの姿が非常によく印象に残っています。今年は間近ではなくその瞬間を見たのは2階席からのことでしたが、会場のまだ興奮冷めやらぬという空気感は昨年のものと非常に似通っていてエモーショナルでした。

わたしは特に何か大会で活躍したいという思いをもってクイズをやっている訳ではない(と少なくとも自分では思っている)のですが、タイムレース第3セットを戦い切った後のあの壇上から見える景色には興味があります。でもそのためにはタイムレース第3セットまで行った挙句負けなければならないんですよね。もちろん実際にそこまで行ったときにわざと負けるようなことをするつもりは全くないのですが、随分難儀なところに煌めきを見出してしまったものだなとは。

そんな感じで特に今回の振り返りはありませんが、ひとつ最後に今回3Rまで行ってみて気づいたことを。2Rは非常に賑やかというか、群像劇の中で個々が光を放っているという印象が強く、3Rも初めは静かながら沸き立っていくさまは音に溢れているのですが、昨年に目撃した決勝の壇上は驚くほど静かで、セコンドを除けば3人とあまりに少ない人数で壇上を分け合いながら、通り抜けた先が見えない狭き門に向かって少しずつ歩を進める情景にはある種の荘厳さがありました。

特に私信ではないですが見るにしても出るにしても非常に面白い大会だとは思うものです。改めて開催に力を尽くしてくださった方々に感謝をば。